植物と私3
ところが、さらに進化した植物、現在の地球上でいちばん繁栄している被子植物の花は、雄蕊、雌蕊のほか、花弁、尊などや、苞葉状の付属物が加わり、それらがあざやかに着色したりする。
ペンタキープのおかげで、こうして植物界に美しい花が出現してくる。
そしてこの美しい花は、原則として「虫媒花」といって、昆虫による花粉媒助を受けている。
花の美しさはつまり昆虫をひきよせる装置として進化したというわけである。
実は被子植物の中には「風媒花」の種類がかなりたくさんある。
たとえば稲、麦などのイネ科の植物は、花の咲いている時間はたいてい数時間の短時間だが、その時は緑色の穎が開き、雄蕊が伸び、花粉を散らし、受粉をする。
こういうものは花は咲いても緑以外の目だつ部分はどこにもない。
また樹木でもヤナギ、カシ、ナラなどの風媒花は、尾状花序といって房状の目だたない花である(もっともこの類の中には、ときに香りがあって昆虫をひきつけるものもある)。