植物と私1
私は小学生の頃から花が好きだった。
愛知県の田舎にあった私の家の庭に、草花の種を蒔いて育てたりしてきた。
中学生の頃には近所に松林の平地林があったので、そこから野生の花を掘りとって、鉢植えにした。
毎日学校へ行く前に、かならず鉢に灌水した。
中学の終り頃には家の庭に小温室を建ててもらい、温室植物を培養した。
その頃のことを思い出してみると、私はもっぱら草花に関心が高く、樹木や灌木にはあまり注意を払っていなかった。
やがて高校を出ると、私は京大の農学部に入り、いっそう野菜 種や植物への道を歩むことになった。
高校、大学の学生時代には山岳部に入り、山登りや海外探検的なことをやっており、日本の高山植物の様子や森林帯の山草の姿をつくづくと眺めることができた。
大学時代には、それまで草花に関心の高かった私が、さらに樹木のもつ美しさ、それらの群落の景観など、植物界の異なった魅力にひかれるようになった。